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JACK in TIME

Wednesday, August 11, 2004

Book Impression
text:豊崎エコ

「塵クジラの海」 by ブルース・スターリング



 スターリングが20歳の頃に書いたSF小説。長編デビュー作。
 主人公がおっさんのはずが、どうにも、ゴロツキのあんちゃんでしかないのは書いているスターリングの若さのせいか。和訳なので原本ではどうだか分からないが、全体に主人公のテンションが低い。おどろおどろしさを出そうとしているのだろうけど。そう、これは、ゴスエスエフなのです。
 しかし、スターリングらしく、アイデアのてんこもり。舞台設定、キャラクター、など、二十歳でよくここまでかけたものだ!楽しめる。
 そしてヒロインが素適。素適すぎ。
 海外のブログなどを見ているとゴスなブログが結構あるが、日本で出版されるには日本にゴスロリが現れる、2000年代を待たなくてはならなかった。
 デビュー作はその作家のすべてが表れているとよく聞くが、この作品には、「スキズマトリクス」の原型が含まれているようだ。スキズマトリクスへのジョソウ。
 しかし、30年も前に書いた若かりし日の作品をとやかくいわれるのはスターリングもちょと、アレのようであろう。




備考)
2008年08月31日 再編集
2008年12月31日 再編集

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